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Nyckelharpa ニッケルハルパ

スウェーデン固有の民俗楽器で、ウップランド地方に伝わるもの。

起源については、 ゴットランド島の14世紀に建てられた教会に、ニッケルハルパを弾く天使のレリーフが刻まれており、最も古い資料と言われている。

ニッケル(鍵盤)を持 ち、バイオリンのように弓で弾く。

12本の共鳴弦があり、エコーがかかった澄んだ音色。

 

時代によって形も様々で、コントラバスハルパ(楽器のコントラバスとは無関係)と呼ばれる小ぶりのオールド・スタイルの楽器は今も人気がある。

 

 

曲のこと
 

ス ウェーデンでは、現在も楽譜を使わない伝承スタイルで習うのが基本。

ダンス曲の種類は、国名がついていることが多く、3拍子のポルスカ(ポーランド)、ショティシュ(スコットランド)、エンゲルスカ(イングランド)などあり、いずれもダンスのスタイルがその国より入ってきたため。しかし、ダンス自体はスウェーデン独自で発展し、曲もスウェーデン固有のも。

リズムや曲調は地域により変化に富み、バロック調のメロディから力強い農民の曲まで多様。

 

 

Michiko Honda 本田倫子
 

カナダ東部留学中、ケルト移民の文化に触れルーツ音楽に興味を持つように。

後にスウェーデンの伝統音楽に出会い、その多様性、メロディの美しさに魅了され、繰り返し足を運ぶようになりました。

 

最初はバイオリンを持ってスウェーデンに通っていましたが、不思議な縁で、気づくと手にする楽器はニッケルハルパに。そして、あるニッケルハルパ職人の何気ない一言がきっかけで、エリック・サルストレム・インスティテュートのニッケルハルパ演奏科へ。

この時のスウェーデンでの生活は、ブログやスウェーデンハウス北海道支社ウェブサイトで紹介しています。

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nyckelharpa solo

Message

 

スウェーデンでは、楽器を手にすると人が集まり、初対面でも朝まで一緒に 演奏すればすぐに打ち解けます。

そんな集まりでは年齢も国籍も関係ありません。言葉を超えた交流はとても楽しい。伝統という言葉は堅苦しいですが、楽しいからこそ何百年も人から人へ受け継がれてきたのだと思います。

 

ニッケルハルパは、透き通った共鳴弦の響きと、暖かみのあるメロディ弦の響きが、絡まるように空気にとけていく・・・

そんな心地よさがある音色です。

お腹の上のほうで楽器のボディを支えるので、体の芯までずしんと振動も伝わります。

 

そして帰国後、ノルウェーのハーディングフェーレ奏者との出会いもあり、デュオfissとして活動もスタート。

スウェーデンとノルウェーの曲、楽器も共鳴弦があったり、似ているようで違いもたくさん。

伝統的なソロの楽器同士、あわせるのは実は難しい面もありますが、澄んだ響きがたまらなく心地よい。

 

聴くのが好きな人、弾くのが好きな人、色んな人にこの北欧の伝統楽器の魅力を伝えていけたらと思います。

michiko

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